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懐かしの映画館

北北西に進路を取れ



懐かしの名作劇場  (第5回)

北北西に進路を取れ
NORTH BY NORTHWEST
Alfred Hitchcock

北北西に進路を取れ



北北西に進路を取れ ヒッチコックというと、みなさんも良くご存知の
「サイコ」を作ったサスペンスの神様ですが、
その作品数は50作以上に及び「レベッカ」
「見知らぬ乗客」「裏窓」「めまい」「鳥」
など数多くの秀作を生み出しています
中でも「北北西に進路を取れ」は、手に汗握る
見せ場の連続で、トウモロコシ畑に迫ってくる
複葉機や、ラシュモア山でのクライマックスシーン
は、今でも色あせることのないほどの
スリルに満ち溢れています

また、ヒッチコックの映画では、事件に
巻き込まれた男が、各地を転々として
追われながら真犯人を追っていくという
パターンが繰り返し使われていますが、
この作品はその集大成ともいってよい作品で
、 ヒッチコックのあらゆるエッセンスが
詰め込まれたぜいたくな趣向は、豪華な
展覧会でも見るようであります。
商業的にも大成功を収め、批評家にも
絶賛された本作品は、ヒッチコックの
最高傑作との呼び声が高い作品です。




北北西に進路を取れ
北北西に進路を取れ

製作年度 1959年
製作国 アメリカ
上映時間 137分

監督 アルフレッド・ヒッチコック
製作 アルフレッド・ヒッチコック
脚本 アーネスト・レーマン
撮影 ロバート・バークス
音楽 バーナード・ハーマン
タイトルデザイン ソウル・バス

出演 ケイリー・グラント
エヴァ・マリー・セイント
ジェームズ・メイソン
ジェシー・ロイス・ランディス
マーティン・ランドー
レオ・G・キャロル
エドワード・ビンズ
ロバート・エレンスタイン



北北西に進路を取れ 物語
広告代理店のロジャー・ソーンヒル(ケーリー・
グラント)は、給仕の呼びだしに偶然、電話に
立ち上がったところをキャプランという見知らぬ男に
間違えられ、とある山荘へ連れ去られてしまいます。
そこで彼を待っていたタウンゼント(ジェームズ・
メイスン)という男に、ある仕事の依頼をされた
ロジャーは、何のことかさっぱり分からずに断ると
無理やり酒を飲まされ、車ごと崖から転落させられ
そうになりますが、命からがら逃げ出します


北北西に進路を取れ あくる日、国連総会に出席しているという
タウンゼントを訪ねたロジャーは、タウンゼントが
まったくの別人であることを知ります。しかも質問を
するロジャーの前でタウンゼントは背中にナイフを
刺され殺されてしまいます。殺人犯に間違えられて
しまったロジャーは濡れ衣を晴すために、
キャプランが向かったというシカゴ行きの列車に
乗り、そこで謎の金髪美女イヴ・ケンドール
(エヴァ・マリー・セイント)に会います


北北西に進路を取れ 彼女から、キャプランとの待ち合わせ場所を
聞いたロジャーは、郊外にあるバス停留所に
向かいますが、そこで彼は飛んできた複葉機の
銃撃により、またもや殺されそうになります。
ようやくピンチを切り抜けたロジャーは、イヴを
追って、ノース・ミシガンの画廊へたどり着き、
そこで彼女が偽タウンゼント、ヴァンダムの愛人で
あることを知り非難しますが、実は彼女は
アメリカ秘密情報部のスパイだったのです


北北西に進路を取れ そのことを知ったロジャーは、彼女を助けるために
巨大な大統領の顔が彫ってあるラシュモア山の
展望台へと向かいます
その場に現れたイヴはヴァンダムの目の前で
ロジャーに向かって空砲を発砲し、ロジャーを
死んだように見せ、疑念を抱き始めたヴァンダムを
信用させるための芝居を打ちます。しかし、
それはすぐにバレ、イヴの命が危なくなります
ロジャーはイヴを脱出させ追っ手から逃げますが
彼らの行く手にはラシュモア山の断崖絶壁が
待っていたのです・・



北北西に進路を取れ



北北西に進路を取れ ケイリー・グラント
1904年1月18日、イギリスのブリストルで生まれたグラントは母親が精神疾患で行方不明になるという不幸な幼年期の経験から賞賛と注目を渇望するようになり、人々の目を引きつける新しいペルソナを創り上げました。1918年にブリストルのフェアフィールド・スクールから放校処分を受けた後、ボブ・ペンダー演劇一座に加わり二年間のアメリカ公演旅行を行います。彼はそのままアメリカに留まり俳優として自立、上流階級のアクセントを混ぜたそのユニークなアクセントと人物像を作り出しました。ブロードウェーコメディにおける小さな成功の後、彼は1931年にハリウッドでの仕事を得、「ケーリー・グラント」の芸名を使い始めます。1932年に彼はランドルフ・スコットと出会い、12年間共同生活を行い友情を深めました。マーク・エリオットの様な幾人かの伝記作家は彼らの関係が性的な物で、グラントがホモセクシュアルだったと主張しました。1942年6月26日に彼はアメリカに帰化し市民権を得ます。数年後に裕福な社交界の名士であったバーバラ・ハットンと結婚しました。グラントは彼女の息子、ランス・レベンスローの義理の父親となり、その生涯に影響を与えました。

北北西に進路を取れ エヴァ・マリー・セイント
1924年7月4日、米ニュージャージー州ニューアークに生まれたエヴァは大学卒業後、アクターズ・スタジオで演技を学び、ラジオ界で活躍、46年にはテレビにも進出しました。53年舞台「バウンティフルへの旅」の出演でエリア・カザン監督に見出され、54年「波止場」で映画デビューし、いきなりアカデミー助演女優賞を手にしました。



ヒッチコック アルフレッド・ヒッチコック

1899年8月13日、ロンドン郊外のレインストーンで
生まれたヒッチコックは、字幕デザイナーとして
映画界入りし、撮影所の仕事をするうちに25年に
監督デビューしました
その後、34年の「暗殺者の家」からスリラー作品を
手がけ、38年にハリウッドに渡り、「レベッカ」で
40年度アカデミー作品賞を受賞しました
また、57年からTVの「ヒッチコック劇場」で
パーソナリティを務め世界中に顔を知られるように
なり、スリラーの代名詞と言われるようになりました
「知りすぎていた男」や「北北西に進路を取れ」など
緻密で格調高い作品を作る一方、「サイコ」、「鳥」
「フレンジー」などホラー色の強い作品も手掛けています
26年に結婚したアルマ・レヴィルはヒッチコック
作品の脚本も手掛け、娘のパトリシアは「見知らぬ乗客」
などに出演しています
80年4月29日、ロサンゼルスに近いベル・エア市の
自宅で腎不全によりこの世を去りました。


ヒッチコック監督作品

1925 「快楽の園」 (Pleasure Garden)
1926 「山鷲」 (The Mountain Eagle)
1926 「下宿人」 (The Lodger)
1927 「下り坂」 (Downhill)
1927 「安易な美徳」 (Easy Virtue)
1927 「リング」 (The Ring)
1928 「農夫の妻」 (The Farmer's Wife)
1928 「シャンパン」 (Champagne)
1929 「マンクスマン」 (The Manxman)
1929 「ブラックメイル」 (Blackmail)
1930 「ジュノと孔雀」 (Juno and the Paycock)
1930 「殺人者」 (Murder)
1931 「いかさま勝負」 (The Skin Game)
1932 「金持ちで奇妙で」 (Rich and Strange)
1932 「十七番」 (Number Seventeen)
1933 「ウィーンからのワルツ」 (Waltzes from Vienna)
1934 「暗殺者の家」 (The Man who knew too much)
1935 「三十九夜」 (The Thirty-nine Steps)
1936 「間謀最後の日」 (The Secret Agent)
1936 「サボタージュ」 (Sabotage)
1937 「若くて無実で」 (Young and Innocent)
1938 「貴婦人失踪」 (The Lady Vanishes)
1939 「巌窟の野獣」 (Jamaica Inn)
1940 「レベッカ」 (Rebecca)
1940 「海外特派員」 (Foreign Correspondent)
1941 「スミス夫妻」 (Mr. and Mrs Smith)
1941 「断崖」 (Suspicion)
1942 「逃走迷路」 (Saboteur)
1943 「疑惑の影」 (Shadow of a Doubt)
1943 「救命艇」 (Lifeboat)
1944 「よい旅行を(短編)」 (Bon Voyage)
「マダガスカルの冒険(短編)」 (Aventure Malgache)
1945 「白い恐怖」 (Spellbound)
1946 「汚名」 (Notorious)
1947 「パラダイン婦人の恋」 (The Paradine Case)
1948 「ロープ」 (Rope)
1949 「山羊座のもとで」 (Under Capricorn)
1950 「舞台恐怖症」 (Stage Fright)
1951 「見知らぬ乗客」 (Strangers on a Train)
1952 「私は告白する」 (I Confess)
1954 「ダイヤルMを廻せ!」 (Dial M for Murder)
1954 「裏窓」 (Rear Window )
1955 「泥棒成金」 (To Catch a Thief)
1955 「ハリーの災難」 (The Trouble with Harry)
1956 「知りすぎていた男」 (The Man who knew too much)
1957 「間違えられた男」 (The Wrong Man)
1958 「めまい」 (Vertigo)
1959 「北北西に進路を取れ」 (North by Northwest)
1960 「サイコ」 (Psycho)
1963 「鳥」 (The Birds)
1964 「マーニー」 (Marnie)
1966 「引き裂かれたカーテン」 (Torn Curtain)
1969 「トパーズ」 (Topaz)
1971 「フレンジー」 (Frenzy)
1976 「ファミリー・プロット」 (Family Plot)

■TV「ヒッチコック劇場」
アメリカ CBS (1955~1965)全米で1955~1962年に30分ドラマ265本、
1962~1965年に1時間ドラマを54本放映
日本 NTV (1957~)


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